Maldivian Stars のスタッフからのダイビングレポートをお送りします。
by maldivianstars
カテゴリ
全体
kaorita
Ichico
未分類
以前の記事
りんく
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
事故報告書
2009年3月24日、午前11時半ごろ、モルディブ共和国において催行されている、Maldivian Pinkstar.Pte.Ltd.主催のダイビングクルーズ、Atoll Cruiser号で、その日2本目のダイビングをスタートしました。
潜降開始直後、ガイドである鈴木久美子(はな)が率いるチームの一人、Aさんがダイブコンピューターを船上に忘れたことに気づき、潜降を中止し、ガイドに伝えようとしたが、ガイドにコンタクトがとれずそのまま浮上しました。その後、異常に気付いたガイドが残りのBさんとCさんに浮上合図をだし、浮上を開始しましたが、Bさんはサインを理解し、ガイドについて浮上開始、Cさんは突然のことで遅れてしまい、水中に残り他チームに合流しバディとも、ガイドとも離れてしまいました。その時Aさんは船上スタッフからダイブコンピューターを受取、再度潜降を開始しようとしたが、潮流もありチームを見失っていたので、諦めて再度浮上し、ダイビングドーニに上がりました。Cさんが浮上してこないため、ガイドはBさんとともにリーフに戻り、他チームと一緒にいたCさんと合流し、その後3人で浮上しました。その時点でダイビングボートはダイビングドーニ船長のMr.Naafizの操船ミスによりリーフの浅瀬に座礁していまいした。Aさんはダイビングドーニ船上で待機していました。3人が浮上したことを確認したので、もう一度、Aさんは再エントリーしようとしましたが、ドーニが座礁しているため、チームまで距離があり、ガイドが待機するよう指示をしたため、ドーニ上に残りました。その時、母船がドーニトラブルの連絡を受け、ダイビングドーニ近くまで来て、付属の船外付き小舟、ディンギーでドーニの救出作業にあたっていました。その時点で鈴木久美子、Bさん、Cさんの3人は水面を流れに乗って、環礁の内側へ流されていました。船のクルーは3人が水面にいるのを確認しているにもかかわらず、ディンギーも母船も3人の救出にあたりませんでした。その際、ガイドを含3人のチームはリーフに上陸せず、約30分間水面を流されました。その後、流されているので、3人は再度水中に潜降し、潮流に逆らって約42分間泳ぎ、その後浮上しました。
その42分間の間に他3チームは母船、またはディンギーによって回収されました。その後、母船から鈴木とBさん、Cさんの捜索にあたりましたが、確認できず、責任者である前井馨が母船船長のMr.Nahidに環礁の内側へ母船で捜索にいくよう、伝えたところ、ドーニが浸水しはじめているので出来ない、ディンギーが探しに行くと言われました。前井が人命救助が先決だと伝え、その後それに反する船長との間に口論が少しあり、この時点でツアーの責任者と船の全体の責任者である船長との信頼関係が崩れ、統率が乱れてしまう原因の一つになりました。その後、3人のフロートが確認され、ディンギーで救出されました。後に母船船長が「潮流がひどくて母船は水路に入れなかった」と言ったにも関わらず、その1時間後には潮流がある中、母船船長は母船をその事故現場を通り水路を抜けて、環礁の内側へと移動させました。
その後の、座礁したダイビングドーニ救出が困難を極め、ダイビングは中止されました。その時点で各ゲストの私物がダイビングドーニに残っていたのをガイドに回収するよう伝えたが、それもすべて回収しないまま、ダイビングドーニから紛失されたものがありました。ダイビングボートの救出作業は母船、ダイビングドーニの所有者であるFauna Travels,Pvt,Ltd.の代表Mr.Muhidheenとその息子であるMr.Riyazが行いました。政府からのCost Guardの指示下で翌日正午過ぎにダイビングドーニは海に戻りました。当初、代替のダイビングドーニを手配すると所有者側から聞いていたのですが、結局、その座礁したドーニの安全を確認したからと、Maldivian Stars、乗客全員で代替のボートを用意するよう求めましたが、それに対する所有者側からの対応はなく、そのドーニでダイビングを続行することになってしまいました。COST GUARDからの安全が確認されたという理由でしたが、座礁したばかりの船に未熟なスキルの船長、念のためとはいえ、浸水した海水を汲みだす大きなポンプが設置されている状態でした。
この段階で諦めて、仕方なくダイビングを再開された方もいましたが、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんの4名は残りのダイビングには当然のごとく参加されませんでした。

今回のこの事故、またその後のボートクルー、モルディビアンスターズの対応の遅さにより、乗客の皆様に多大な苦痛をおかけしたことを改めて深謝いたします。
まず、ダイビングドーニの船長の過失ですが、ドーニクルーが浅瀬に近いことを告げ離れるよう伝えたにも関わらず、ドーニ船長の未熟な判断、経験により座礁してしまったことが事実です。潮流はありましたが、風はなく、波も非常に穏やかな海況でした。この船長に関しましては、操船スキルがあまりにも未熟なため、Maldivin Starsからも再三ボート所有者側に船長の変更を申し出ていたのですが、所有者側も代替の船長が見つからず、この危うい状態でツアーを開催することを容認してしまったことは、Maldivian Starsの責任です。本来なら安全のため、ツアー自体を開催するべき状態ではありませんでした。

また、責任者である前井馨の事故直後の情報収集の未熟さにより、現状把握があまりにも遅れ、乗客の皆様へのフォローが十分にできなかったのは、私、前井馨の責任であります。

座礁後、Bさん、Cさんとともに漂流したガイド、鈴木は漂流が始まった際に、全フロートをあげず、リーフにBさん、Cさんをお連れせず流されてしまい、その後、また水中に再エントリーし42分間泳いでしまったことはガイドの判断ミスであり、その責任の所在はMaldivian Starsにあります。

また、例え、24日に手配した代替えドーニに単独でのGPS設備がない状態での夜間走行が危険という理由で断られたとはいえ、25日の早朝に手配をすれば、残りの日程をダイビングに参加できたはずという事実があります。座礁したドーニが海にさえ出れば、コンプレッサーをはじめとする器材を代替えドーニに移動することが可能でした。その手配が結局所有者側よりなかったことにで、ミーム環礁まで行くツアーが直前のVattaruで引き返すこととなり、予定のツアー航路から全く外れたツアーとなってしまいました。ダイビングも最大で7本のダイビングを提供させていただくことができませんでした。

最大の要因は3人のダイバーが流されている状態をドーニのスタッフは確実に確認していたにも関わらず、ディンギーに救出するよう要請しなかったこと、また母船の船長は実際に母船で他チームを救出し、ドーニの座礁により母船、またはディンギーで全チームを回収しなくてはいけない、またこの事を何においても優先すべきであったにも関わらず、前井馨の意見も無視し、座礁したドーニの作業を優先してしまったという事実があります。
母船船長筆頭に全クルーの安全管理に対する認識の甘さ、判断の鈍さが最大の原因だと思われます。

上記のことは、このツアー開催中に実際に起こった事実であり、すべて責任者である私、前井馨の判断ミス、安全管理への甘さにより起きてしまいました。実際に起こりうるかもしれない、未然に防ぐことができたかもしれない状態を何もせず放置したという事に、多大な責任を痛感しております。

今件に関しましては、今後十分にスタッフと話し合いを持ち、全状況を改善していく所存です。また皆様には精神的を苦痛を与え、楽しみにされていたせっかくの休暇を台無しにしてしまったことを、心よりお詫び申し上げます。すべてに関しまして、誠実に対応させていただくつもりです。本当に申し訳ございませんでした。


2009年3月27日
Maldivian Pinkstar Pte.Ltd.
Tour and Sales Manager
前井 馨
[PR]

by maldivianstars | 2009-03-28 13:34 | kaorita
<< 今後の改善策 お詫び >>